
この国で自らの可能性にどこまでも挑んでいく。
それが社会への貢献にもつながると実感している。
-2008年度入社-
YKK
経営学部卒 [取材時] YKKジプコ・インドネシア社 管理部 [現所属] YKKインド社 ニューデリー |
PROFILE
若いうちからグローバルに活躍できるチャンスがある――これがYKKグループを志望した一番の理由だという。多忙な日々を送る一方で、インドネシアでの生活も満喫しており、休日には周辺の国々まで足を延ばしバカンスを楽しんでいる。最近、子どもが生まれ、家族と過ごす時間を何よりも大切にしているそうだ。
海外ならではの仕事の幅広さ、責任の重さが何よりのやりがいだ。
現在私がいるYKKジプコ・インドネシア社は1989年に設立。グローバル材料供給として日本、米国に並んで重要な拠点となっています。近年アジア縫製市場が成長を続ける中、2014年にはYKKの基幹商品であるジーンズ用ファスナーの金属材料工場が新設されました。
社員は約800人で、そのうち日本人スタッフは十数人です。私は管理部長を務めており、財務や経理、税務、法務、人事、総務、ITなど、製造以外の管理業務をすべて任されています。社長をサポートする経営補佐のようなポジションです。この海外ならではの業務範囲の広さ、責任の重さが何よりのやりがいであり、仕事の面白さなのです。

困難の連続だった新工場プロジェクト。稼働の日には感慨もひとしおだった。
2014年の新工場建設には、管理部門の責任者として携わりました。新工場の立ち上げは、YKKグループの中でもなかなか携われない貴重な経験です。しかも海外でのプロジェクトということで、困難の連続でした。
土地や建物の売買契約の締結、認可の取得、地域社会や政府関係者、関連事業者との調整などに加え、製造のベースとなる原価計算や在庫管理の仕組みも、インドネシア市場の環境に合わせて再構築しました。また、人財の採用も管理部長としての重要な仕事。工場周辺地域の慣習にも合わせて気を配り、優秀な人財を確保するために報酬体系も改善しました。
初めて現地に行ったとき、工場の用地は牛がのんびりと草を食べているような野原でした。その土地が整備され、やがて施設が建ち上がり、「YKK」のマークをつけた工場が稼働した日には感慨深いものがありました。

現地の社員たちと喜びを分かち合い、この国の発展に貢献していきたい。
従業員とその家族を幸せにすること――。突き詰めていけば、私がYKKジプコ・インドネシア社で担うべきミッションは、このことになると考えています。現地の従業員たちが満足して仕事に取り組むようになれば自ずと会社の業績も上向くはずですし、周辺の地域や社会との関係も良好になります。さらにはこの国の社会の発展にも貢献することができると思うのです。
私は、「失敗しても成功せよ/信じて任せる」というYKKグループのコアバリューを積極的に実施し、部下が成長できるようになるべく責任のある仕事を任せるようにしています。責任のある仕事を任せられると、遠慮がちなインドネシア人もいます。しかし、片言のインドネシア語も交えながら丁寧に説明することによって、マインドセットの違いを乗り越えられます。そんな部下たちが仕事にやりがいを感じて成長していく姿を見ることが、私にとっても大きな喜びなのです。

世界を見渡して、ダイナミックなビジネスに挑んでいく。
今YKKジプコ・インドネシア社は、長い歴史の中でももっとも競争力のある時期にあると自負しています。このグローバルな競争力を、自分が最高と思えるレベルにまで高めていくことが次の目標です。
インドネシアで経営に関わる一方で、YKKグループのグローバルな戦略会議に参加する機会も増えてきました。世界を見渡しながら、ダイナミックなビジネスに携われることは、YKKグループの大きな魅力だと感じています。
「世界に飛び出して、文化や価値観の異なる人たちと一緒に仕事がしたい」。それが、私がYKKグループを志望した動機でした。現在、あの頃思い描いていた以上にワクワクするフィールドに立っていると実感しています。インドネシアで、世界で、これからも自分の可能性にチャレンジしていきます。
※インタビュー内容は取材時のものです。 (2018年10月取材)