Interview

先輩社員インタビュー

富山で暮らして10年。
思いも寄らなかった人生を
いま楽しんでいます。

  • #県外出身
  • #働くママ

2013年新卒入社/自然科学研究科 生命食料科学専攻修了
テクノロジー・イノベーションセンター 材料分析グループ

※掲載内容はインタビュー当時のものです。

黒部での生活に、最初は少し不安が。
でも「住めば都」だった。

私は埼玉で生まれ育ち、新潟の大学の農学部に進み、修士課程を修めた後にYKKに入社しました。学生時代に取り組んでいたのは果物の収穫量向上のための研究でしたが、果物のさまざまな成分を分析するなかで、高度な分析装置そのものに興味を持ち、就職活動では高付加価値なモノづくりができるメーカーを志望。なかでもYKKは、材料から金型、そして機械製造まですべて自社で手がけ、それを世界に展開しているユニークなメーカーであり、また、私自身もグローバル志向があって入社を志望しました。

就活中から勤務地が黒部事業所になることは認識していましたが、内定後に初めて黒部を訪れた時は、正直、都心と比べると寂しい印象で「ここで楽しく暮らしていけるだろうか?」と少し不安になりました。でも、「住めば都」とはよく言ったもので、都会では味わえないような経験ができるのがむしろ楽しいと感じています。結婚・出産を経て、富山での暮らしは10年に及んでいます。

趣味の場で地域の経営者の方と知り合ったり、
新たな世界が広がった。

入社後は研究開発部門の材料分析グループに配属となり、YKKグループが扱う樹脂材料の化学分析に携わることに。事業部門から依頼を受けて各種分析を行うほか、自ら課題を見つけ出し、分析を通して解決していくことにも力を注いでいます。

こうして分析のプロとしてのキャリアを積む一方、黒部でのオフも充実させようと積極的に行動。私はずっと茶道を習っていて、黒部でも続けたいとお茶の師範を探し、結婚するまでその方の教室に通いました。黒部は小さな街なので、茶道教室も限られていて、そこには地元企業の経営者など普段お会いできないような方も参加されていました。富山の人は優しい方が多く、若い私にも気を遣ってくださり、いつも楽しいひと時を過ごせましたし、会社の外にもネットワークが広がりました。また、富山はもちろん近隣県にも風光明媚な場所が多いので、スポーツカーを購入してドライブを満喫。この土地に溶け込んでみると、案外面白いなと実感しています。

結婚・出産して富山にマイホームも。
いまは豊かな毎日を過ごしている。

結婚したのは入社6年目。相手は大学時代からの友人です。彼は富山県の出身で、いったんは県外の企業に就職したのですが、私が黒部に勤務することになって富山にUターン転職。その後、結婚して子どもを産み、富山市内にマイホームも購入しました。庭付きの一戸建てで、趣味のお茶も楽しめる和室も備えた住まい。富山市に引っ越してからは、また新しい人たちと知り合いたいと、産後ダイエットも兼ねてボクシングジムに通っています。埼玉の地元の友人はみな、私がスポーツカーを乗り回し、格闘技を習っているというと驚きますし(笑)、たぶんこうした趣味は都会で暮らしていたら持てなかったでしょう。富山でいろいろと想定外のことに巡り合い、かえって人生が豊かになったように感じています。

社内でも分析の専門家として認められるようになり、仕事のやりがいもますます増えました。今後は富山を生活の基盤にして、チャンスがあれば海外赴任なども経験し、有意義なキャリアを重ねていきたいと思っています。

先輩社員に聞いてみた!

黒部の好きなポイントは?

黒部に限らず富山県全体に言えることですが、のんびりして過ごしやすいです。遠慮がちで優しい人が多く、そうした県民性も富山の魅力だと思います。また、富山県は子育て支援が厚く、待機児童はゼロ。出産した後も働く女性の方が多く、育児と両立している先輩社員もたくさんいらっしゃり、困ったことがあれば相談できるのも心強いですね。

黒部に来るなら「これだけは準備しておいたほうがいい!」ということは?

行動範囲を広げるためにも、学生のうちに自動車の免許は取っておいたほうがいいと思いますね。あと、自然豊かで海にも山にも近いので、アウトドアを楽しもうという心持ちのほうがいいと思います。私も社会人になるまでは完全なインドア派だったのですが、YKKに入社してからアウトドアがすっかり好きになりました。

休日の過ごし方は?

子どもはもうすぐ2歳になります。平日は夫に育児をかなり担ってもらっているので、休日は私が子どもの面倒を見て、夫に気分転換してもらう時間をつくっています。子どもは自然の中でいろいろな経験をさせてあげたいので、ときには近くの山や海に出かけて、一緒になって遊びまわっています。