YKK株式会社

ファスナー製造装置開発 装置技術チーム長

工学部機械システム工学科卒業。
2000年度入社。

ちゃんと仕事をする人のところに、
仕事が任されていく会社です。

新商品開発のすぐそばで、
その商品をつくる装置を開発しています。

私は今、ファスナーの新商品を開発しているすぐそばで、その商品をいち早く市場に投入するための自動機の開発を行っています。商品の形が定まっていないうちから装置を考え始めるのが難しいところであり、面白いところ。ファスナーの形状が開発途中で変更になることも多いので、スケジュールの調整には苦労します。しかし、逆に、形状をこうしたほうが生産しやすい、色替えがしやすくなる、といった装置開発側からのアイデアを商品開発に伝えることもできるので、市場投入までのスピードと製造品質の向上を実現できます。早いものは2、3ヶ月で商品の製造が開始されます。今までにない形の商品も出てきているので、製法を一から考える難易度の高い装置開発もあれば、機械を使う製造部からの要望も私たちに届きます。さまざまな要望を汲み取るのは大変ですが、その分、新しい装置のおかげでお客様から多くのオーダーをいただけるようになったと感謝されたときは嬉しいです。

リーダーとして大きな自信がついた、
アメリカの工場での3年間。

これまで仕事をしてきて、自分が女性だということを意識させられたことはありません。実力の世界であり、ちゃんと仕事をする人のところに、仕事が任されていく会社だと思います。入社11年目に、アメリカのメーコン工場への赴任の話をいただいたときは、ずっと海外に行きたかったので、私にとってとてもうれしく大きな出来事でした。
赴任してみると、アメリカ人の部下は入社まもない男性で、年齢は私より上。最初はコミュニケーションにも困りました。しかし、一緒に部品を組み立てたり電気の配線をしながら装置開発を教えるうちに意思が伝わるようになって、最後の頃は私が振り向いただけで、求めている書類が出てくるような、気持ちの通じあう関係ができました。仕事をする力を認められれば、性別も年齢もなく、リーダーとしてやっていけることがわかりました。海外の製造現場の状況が想像できるようになり、装置開発者として大きく成長できたので、今のチームのメンバーにも、どんどん海外を経験してもらいたいと思っています。

これまでのキャリアステップ

1年目
工機技術本部で新入社員研修。部品加工・機械組立をたくさん勉強させてもらいました。
2年目8年目
工機技術本部・専用機械開発室に配属され、ファスニング製造装置の開発に携わる。3次元CADの導入推進担当にもなりました。
9年目10年目
ファスニング事業本部・商品開発部に異動。商品開発のそばでの、製造装置開発を開始。
11年目13年目
YKK USA社 メーコン工場へ赴任。自動車に使われるファスニング部材の製造装置開発に携わりました。
14年目
日本に帰国。商品開発部で引き続きファスニング製造装置の開発に携わっています。チーム長として、13人のメンバーや研修生のマネジメント、育成も担っています。

私のプライベート

キャンプしながら
寝袋のファスナーを研究したことも。

トレッキングが好きです。黒部から美しく見える立山連峰は、私たちのホーム。休みの日の朝に起きて、「晴れたから登りに行こう」と声をかけあって行ける距離なのが嬉しいです。海外からの赴任者にも、富山の大自然を味わってもらおうと、山登りに連れていくこともよくあります。あるときは、商品開発の職場のメンバーで「みんなで寝袋のファスナーを研究しよう」と、それぞれが違う寝袋を持ってきて、立山山麓でキャンプをしながら、ファスナーを比較する会を開いたこともありました。でも、山登りしているときは仕事のことはすっかり忘れて、リフレッシュしています。

プライベート写真

※インタビュー内容は取材時のものです。