YKK AP株式会社

メンテナンス・住宅リフォーム用商品開発担当

生活科学部 居住環境学科卒業。2006年度入社。
2014年、2018年に産休・育休を取得。二児の母。

多くの経験や気づきで、
開発者として
成長することができました。

電動ドライバーを持って現場をまわった、
新工法開発プロジェクトのとき。

今、成長中の窓リフォーム市場において、私が担当してきたのは、住宅の古い窓枠に上から新しい窓枠を被せる「カバー工法」の開発。断熱性能を格段に上げることができるものです。入社4年目の春から主担当として携わり、半年かけて商品をつくりあげました。しかし、いざ、現場で施工を担当する建材流通店の方々に見ていただいたところ、「これでは使えない」という返答。私は新しい窓枠を家の外側から被せる商品として開発していたのですが、足場を組めなかったり雨戸があってぶつかったりと、実際の現場では非現実的だったのです。再びゼロから考え直し、家の中から施工できる「スマートカバー工法」として開発。私もヘルメットをかぶり、電動ドライバー持って、全国の約40軒の建材流通店さんの施工現場を訪問して職人さんの声を聞きながら、新工法を普及させていきました。それが今、平成27年度中部地方発明表彰では 特許庁長官奨励賞を受賞し、年間に数千セットも販売される商品へと成長しています。現場の声に開発のヒントがあることを強く実感し、開発者として成長できたプロジェクトでした。

子育ての経験も開発に活かしたい。
チームのメンバーを育てる力もつけたい。

一方で、私には二人の幼い子どもがおり、子育てしながら仕事をする大変さを実感している真最中です。子どもが熱を出したときには、業務を代わってくれるメンバーがいたり、同じ開発職に就いている主人が子どもを病院に連れていったりと、職場や家庭の理解もあって柔軟に対処できています。それに、子どもができてから、住宅の中の子どもにとって危険な箇所が、想像ではなく実感に変りました。開発は自分の体験を新しい商品に結び付けることができるので、生活者にとってより安心できる商品づくりを心掛けています。現在は、会社でも中堅のポジションとなり、今後は自分の成長だけでなく、メンバーを育てる力も養っていきたいと思います。また、後輩にも私の経験してきたことを伝えて、チームとしてさらにレベルアップしていきたい。今後は、働くママとしても、後輩のロールモデルになれたら、と思います。

これまでのキャリアステップ

1年目3年目
特需事業部 商品開発部で、ハウスメーカー向け商品の操作部品の改良・改善を担当。
4年目8年目
開発本部 引き違い窓商品開発室・リフォーム商品開発にて、窓リフォーム商品の開発を担当。
「スマートカバー工法」「マドリモ」などの外窓交換商品を担当。
9年目
産休・育休を取得。
10年目
復職。引き続きリフォーム商品開発に従事。高断熱躯体に最適な新築時の窓枠納まりと工法の確立がテーマ。

私のプライベート

子供の成長が
なによりの仕事の励みです。

主人は同じ職場の商品開発者です。仕事の話も相談できるし、子どものことも柔軟に対応してくれるので感謝しています。夕方は6時半に私が会社を出て、7時までには息子を保育園に迎えに行きます。2歳で、本当にかわいいさかりで、「ママ、がんばって」なんて言ってくれるのが嬉しいです。今は社宅に住んでいますが、もうじき新居が完成予定です。夫婦で住宅に関わる仕事をしていて、家の設計にはいろいろとこだわったので、楽しみです。夫婦でアウトドアが好きなので、もう少し大きくなったら息子を海で泳がせたり、キャンプに連れて行ったりしたいです。息子にも自分の好きなことをみつけて、それを仕事にできるように育ってほしいと思います。

プライベート写真

※インタビュー内容は取材時のものです。