YKK株式会社

ファスナー用テープ開発担当

工芸科学部高分子機能工学課程卒業。
2012年度入社。

自分から動く積極性。
それが仕事を楽しくする。

機能性のあるテープ開発で、
ファスナーの付加価値を高める。

ファスナーの付加価値を高めるために、大切なのがテープです。一貫生産思想を持つYKKでは、テープも自社開発しています。ここに通気性や止水性、伸縮性、光を反射する機能など様々な機能を持たせたり、より軽量化したりと、まだまだ工夫の余地が多くあります。特にスポーツアパレルのお客様から求められている機能性の高いテープの開発が私の仕事です。コンピュータで織り図を描いて、糸材料を調達し、実際に試作用の織り機を自分で動かして試作します。その後、品質測定をしては改善を重ね、新しいテープを開発していくのです。もっとウェア全体を軽くしたいなど、お客様のご要望に応えるテープを開発するケースと、私たちからアイデアを提案するケースがあり、世界で今後どんなものが流行っていくのかヒントを探りに、アメリカのスポーツ・アウトドア関連の展示会へ視察に行くこともあります。※テープとは、ファスナーが縫い合わされる布のこと。

失敗につぐ失敗。悩みに悩んだ、
台湾での1年間。

自分から積極的に動いて、あちこちに足を運んで調べる姿勢が、開発には大事。そう気付かされたのは、3年目の秋からの1年間、研修生として過ごしたYKK台湾社での経験です。そのときに初めて主担当として、サテンテープの開発を任せてもらうことになりました。海外で働くことが最初は嬉しくて仕方がなかったのですが、海外の一部の拠点でしか導入されていない難しい案件ということもあり、開発を思うように進められませんでした。そんな自分にだんだん不甲斐なさを感じ、ローカルスタッフの方たちに迷惑をかけてはいけないと、一人で悩む日々に。結果を出すには、これではダメだと勇気を出して、何でも自分からまわりの人に相談するようにしてから、変わりました。ある人は製造現場に連れて行って教えてくれたり、ある人は一緒に試作作業をしながら考えてくれたり。次第に道が開いていき、失敗の報告ばかりだった自分が、やっと開発完了の報告に辿り着いたときには、よく頑張ったとみなさんが喜んでくれました。今、仕事をとても楽しく感じられているのは、自分の成長を実感しているからだと思います。

これまでのキャリアステップ

1年目
製造部で新入社員研修。
1年目(3月)2年目(12月)
商品開発部テープ開発グループで、テープ開発に携わりながら、織機の知識を学ぶ。
2年目(1月)3年目(10月)
主担当としてテーマを持たせてもらい、特殊チェーンの開発を行う。
3年目(11月)4年目(11月)
トレーニーとしてYKK台湾社に赴任。主担当としてテープ開発業務を行う。
4年目(12月)
主担当として様々なテープ開発業務を行っている。

私のプライベート

富山での生活が、
自分にはとても合っています。

出身は大阪です。だから最初は心配しながら富山に赴任しましたが、今ではここでの生活スタイルが都会よりも合っていると感じています。社員寮はとてもきれいな建築物で、食事もおいしく大満足です。海も山も近いので、アウトドアが大好きな私は週末はじっとしていられず、自分の車で出かけては、山登り、キャンプ、スノーボード、ロードバイクなどを楽しんでいます。前の夜から山小屋に泊まり、早朝に立山の頂上に登って見た、日の出の光景は忘れられません。海外での生活も経験してからは、以前よりも日本の自然の美しさに気づきました。

プライベート写真

※インタビュー内容は取材時のものです。