高層ビルの「顔」ともいえるカーテンウォールの設計。
いつの日か、街のランドマークを自らの手で生み出してみたい。

09
ビル外装設計
-2009年度入社-
YKK AP
理工学部建築学科卒
【取材時】
YKK AP株式会社 ビル建材第一事業部
デザイン&エンジニアリンググループ 設計グループ
【現所属】
YKK AP株式会社 ビル第一事業部
デザイン&エンジニアリンググループ 設計グループ

PROFILE
学生時代の専攻は建築学だが、じつは図面を描くのは苦手だった。就職活動でも最初は営業職を志望していたが、YKK APのカーテンウォールと出会って人生が変わった。旅行が好きで、長い休みがとれると国内外の街を旅し、美味しい料理を堪能したりしている。会社の先輩たちと一緒に行くスノーボードも冬の楽しみのひとつ。

高層ビルのカーテンウォールに関心を抱いたのが、YKK APを志望するきっかけだった。

高層ビルのカーテンウォールの設計を担当しています。カーテンウォールとは、ガラス張りビルの外装部分のこと。あの「東京スカイツリー®」の天望回廊などのカーテンウォールも、私たちの先輩が手がけたものなのです。
入社以来ほぼカーテンウォールに携わってきました。既製商品の設計や開発のサポートに始まり、実物件ビルの実施設計で経験を積みました。学生時代の専攻は建築学。じつは高層ビルのカーテンウォールに興味を感じたことが、YKK APに入社するきっかけでもあったのです。カーテンウォールは、ビルの「顔」とも呼べる存在。誰もが目にするビルの外装を自らの手で生み出すことがこの仕事の魅力です。名古屋駅前の40階建の「JPタワー名古屋」は、私が初めて主要な設計を任された記念すべき高層ビルです。

強度やコストなど、外装設計のプロフェッショナルとして提案すべきことも数多い。

高層ビルのカーテンウォール設計は、設計事務所が描いたデザインを、施工のための設計図に落とし込んでいくことから始まります。実際の設計図を描いていくためには、強度やコストなど検討すべきことが数多くあります。設計事務所と何度も打ち合わせをして、外装設計のプロフェッショナルとしてこちらから提案を行います。
この実施設計が一段落すると、次のステップは製品製造のための工場への手配です。最近では、中国の工場で製造することが多く、最後は施工責任者に引き継がれ取付が行われます。けれども、設計の検査や調整、変更などで現場へ出張することも多く、工事が完了するまで張り詰めた日々が続くのです。

突然の中国出張。そこで体感した「失敗しても成功せよ/信じて任せる」という言葉。

コアバリューの「失敗しても成功せよ/信じて任せる」という言葉を聞くと、何人も上司や先輩の顔が浮かんできます。入社2年目、試作・検証のため黒部の工場にひとりで出張したときのこと。まだ経験の浅い自分を上司が信頼してくれて、若いうちから貴重な経験を積むことができました。
今回の「JPタワー名古屋」のプロジェクトでもこの言葉を噛み締めました。2013年春、担当を任せられ、その日から私は定例ミーティングのために隔週で名古屋への出張を繰り返しました。その年の冬、製作の段階で突然中国の工場から連絡があり、私が作成した手配図面に不備があって加工が間に合わないというのです。すぐに上海に飛びました。現地の技術者と一緒になって2週間かけて、やっとの思いで解決できました。「あの経験で成長したな。設計者らしい顔つきになってきたぞ」。しばらくして上司からこんな言葉を投げかけられました。

完成したカーテンウォールを見上げて、達成感と少し寂しい気持ちがこみ上げてきた。

「JPタワー名古屋」のカーテンウォール施工が本格的に動き出したのは2014年春のこと。その間も着々とカーテンウォールの工事は進んでいきます。いつしかミーティングの帰り道、立ち止まって施工中のビルを見上げることが習慣となっていました。やがて1年が過ぎ、最後となった定例ミーティングの帰り道、ほぼ完成したカーテンウォールを見上げていると、達成感とそして「終わってしまった……」という寂しい気持ちがジンとこみ上げてきました。
初めて設計を任され、上司にフォローしてもらう場面がたくさんありました。早く一人前の設計者に成長して、街のランドマークになるようなカーテンウォールを手がけてみたいと思っています。

※インタビュー内容は取材時のものです。(2015年12月取材)

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