ものづくりの最上級。
樹脂材料の開発から快適な住まいを発想する。

08
技術開発
-2006年度入社-
YKK AP
工学部機械工学科卒
[取材時]
YKK AP株式会社
開発本部 技術開発部 商品技術開発室
[現所属]
YKK AP株式会社 渉外部

PROFILE
入社以来ずっと仲のよい先輩がいる。登山やゴルフなどの趣味を教わったばかりでなく、その先輩を通じて社内に様々な人脈が広がり、仕事の面でも大きく役立っている。「会社に入ってからこんな親密な人間関係が築けるとは思いもよらなかった」。YKKのフットサル部に所属し富山県の社会人リーグで活躍したが、最近、膝の古傷が再発して中断。新しい趣味を探している最中とのことだ。

要素技術、先行技術の開発に取り組み、YKK APのものづくりの最上流を担う。

YKK APのものづくりの最上流を担うセクション。それが、私が所属する開発本部・技術開発部であり、建材に関わる要素技術や先行技術の開発に取り組んでいます。私が担当するのは樹脂材料。入社1年目から、すぐに大きなテーマを任されました。ビルのカーテンウォールなどに用いられるSSG構法の接着要素技術の開発です。このSSG構法とは、ガラスと周りの枠をダイレクトに接着してガラスを支持するもので、海外でみられる全面ガラス張りのようなビルの外観を実現しています。当然接着剤が破壊するとガラスが落下してしまうので、耐震基準の厳しい日本では、実現できていない構法でした。私のテーマはまさに構法の鍵を握る技術開発だったのです。

2年間に及ぶ膨大な試験と評価を通じて、開発の基礎知識と、品質へのこだわりを学んだ。

この開発では、まずESCA(X線光電子分光法)によって接着面の組成を調べ、それに合わせて接着材料を絞り込みました。その後は強度や熱、水、紫外線などの耐久性を試験機を使って膨大な量の評価を繰り返し、2年間かけて最適な接着技術を開発していきました。実は自分は機械工学の出身。初めは化学的知識に疎く、テーマを与えられたときは正直「やばいな~」と思いました。でも、だからこそ理論的には可能性の低い接着剤でも決め付けずに検証を行えましたし、そこで得た様々な知見が以降のテーマで私の武器になったと思います。職場が考えることを許容してくれたのが大きかったです。それからもうひとつ大切なことを経験しました。それは、品質へのこだわり。これほど膨大な試験を行って初めて、胸を張って社会に送り出せる品質が可能となるのです。

建材に新たな価値を生み出す、樹脂材料の可能性にチャレンジして。

樹脂は建材分野でも大きな可能性を秘める材料です。その代表的な特長が断熱性能。かつて住宅の窓といえばアルミが主流でしたが、省エネなどの意識の高まりとともに、断熱性に優れる樹脂が使われるようになっています。また一方で、乗り越えなければならない課題もあります。現在、私が取り組むテーマである耐熱性能もそのひとつです。熱に強い樹脂材料の開発とともに、部材などへの応用にあたっての基準づくりを進めています。材料の開発には熱力学など機械系の手法も様々に使われます。学生時代に学んだ機械系の知識と、入社してから蓄積してきた化学的な経験を融合させて、自分らしい付加価値の高い樹脂材料を開発してみたいと思っています。

世界中の人々の安全で快適な暮らしを支える。YKK APの仕事の醍醐味だと思う。

YKK APに入社してから、街を歩いていても自然に住宅の窓やドアに視線が向かうようになってしまいました。住まいは人々の暮らしの基盤です。窓やドアは、その住まいにとって欠かすことのできない重要な建材。私たちは、建材の開発を通じて、世界中の人々の安全で快適な暮らしを支えることができる。それがこの仕事の醍醐味だと感じています。いつか理想の家を建ててみたい。実はこれが私の学生時代からの夢で、YKK APへの入社動機でもあるのです。自分が開発した建材でつくった家に住むことができたら、それは幸福でしょうね。

※インタビュー内容は取材時のものです。 (2012年9月取材)

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