YKK株式会社

製造機械 振動・騒音解析担当

システムデザイン学部システムデザイン学科卒業。
2014年度入社。

技術者としての探究心を、
どこまでも発揮できる場所。

振動、騒音分野の解析者として、
様々な機械と出会えるのが面白い。

様々な分野の自社製の機械をよりよく改良することが自分たちでできる。それが一貫生産思想で製造設備を自社でつくっているYKKグループならではのメリット。私が担当しているのは、ファスナー製造設備と建材製造設備の振動・騒音の軽減です。振動があることで機械の部品が壊れやすくなったり、1台では小さな音でも何百台もの機械が製造現場のフロアにあることで、大きな騒音となったりするなどの問題があります。私は振動・騒音分野の専任解析者として、課題のある機械をピックアップし、試作室で音を録り、どこから何が原因で、どのような周波数が出ているかを把握します。原因となる場所を特定したら、どう抑えるか対策を考え、機械設計や生産技術のメンバーとチームを組んで検証していきます。テープを高速で織る織機もあれば、アルミ形材を切削する機械もあります。建材の製造設備も含めれば初めて見る機械はまだまだあります。解析技術者として、原因を探り、解決すべき課題がたくさんあって、とても面白い環境です。

YKKグループの工場を、
もっと静かにします。

入社3年目の5月には、上海のファスナー工場における設備の騒音対策に取り組むため、日本で検討を重ねてつくった対策部品を持って上海へ出張しました。しかし、実際にはその対策部品は効果があってもコストが高い、取り付けづらさや定期的なメンテナンスが必要になるなど、現場の方たちに大きな負担がかかることが、実際に行ってみてわかりました。まだまだ現場を思い描けていなかったことに反省し、再検討したものを持っての二度目の上海出張へ。そこでようやく成果を出すことができ、現場の社員たちから静かになったと感謝されたときは、とても嬉しかったです。
環境計量士、公害防止技術者といった勉強もしながら、振動・騒音分野をもっと究めていきたいです。その分野の研究をしている大学の先生に技術的なアドバイスを頂いたり、研究論文を参考にしながら知識や技術を蓄積していきたい。どこまでも探究するものがここにはあります。

これまでのキャリアステップ

1年目
ファスニング事業部の仕上げ工程で研修の後、振動評価・解析担当へ。NC小型多面加工機のびびり振動抑制、超音波ホーンの解析に取り組む。
2年目
NC小型多面加工機のびびり振動抑制・予測技術、騒音評価技術、機械振動の実験評価・解析。
3年目
NC小型多面加工機のびびり振動抑制、織機の騒音対策に取り組む。
上海の工場に出張しての騒音対策も経験。

私のプライベート

中学生の頃から習っている
茶道は今も続けています。

分析・解析センターは比較的女性が多く約50名のうち、約20名が女性です。先輩たちの中には、結婚したり、母親になったりしても、高度な技術的課題に取り組み続けている方々が多くいるので、将来のやりたい仕事が出来る安心感があります。一方、同じ寮にはたくさんの同期がいるので、休みの日は一緒におしゃべりしたり、国内や海外にも旅行に行ったりして過ごしています。実家は東京ですが、技術力がある会社を就職活動では軸にしていたので、富山に来ることに抵抗はありませんでした。実際、自分がやりたいことと合っているなら、どんな場所でも仕事は楽しいですし、プライベートも自分次第で楽しくなるので気になりません。中学生の頃から習っている茶道は今も続けていて、先生が横浜にいらっしゃるので、三ヶ月に一度は横浜に習いに行きます。

プライベート写真

※インタビュー内容は取材時のものです。