CAREER INTERVIEW / キャリア入社者へのインタビュー

産業用機械メーカー⇒YKK

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機械設計

2014年度キャリア入社
工学部 動力機械工学科 卒

[取材時]
YKK株式会社
工機技術本部 製造技術開発部
ファスニンググループ 仕上機械開発室
[現所属]
YKK株式会社 製造・技術本部
生産技術部 仕上技術開発室
仕上設備開発グループ PF仕上チーム

PROFILE
神奈川県の出身で、勤務地の黒部市ははじめての土地。自然豊かで住環境もよく、すぐに慣れたという。趣味は旅行とスキューバダイビング。年に1回は沖縄を訪れてダイビングを楽しむ。最近、日本海にも潜ったそうだ。カメラも趣味のひとつで、気の合う仲間たちと一緒に様々な場所で撮影会を行ったりしている。

ものづくりへのこだわりにこそ、YKKのオリジナリティがある。

多重的な動作を高速かつ高精度に実現する仕上機械の開発を担当する。

ファスナーの製造工程において、最終のプロセスとなる仕上機械の開発を担当しています。様々な部品を取り付けて、ファスナーを完成させた後に、適切な長さに切断するのがこの仕上機械の基本的な動きです。これらの多重的な動作を高速かつ高精度で実現するところにYKKの先進の技術とノウハウが生きています。
私は現在、仕上機械において主力のひとつとなるモデルの開発を任されています。従来から使用している機械のリニューアルですが、最終的にはかなり大規模な改良となりそうです。高品質なファスナーをより効率的に使い勝手よく製造できるように、随所に自分なりのアイデアを盛り込んでいます。

ファスナーの製造は、想像もしたことがない、未知の世界だった。

YKKにキャリア採用として入社する以前は、十数年にわたって産業用機械メーカーで機械設計に携わっていました。それらの機械と比べると、ファスナーの製造装置は桁違いのスピードが要求される量産機械。それに、ほとんどのエンジニアも同じだと思いますが、私にとってファスナーの製造は想像もしたことがない未知の世界でした。それでも、毎日見かけるような生活に密着した商品をつくることは以前から抱いていた夢でもあり、思い切って入社を決めたのです。
入社していま感じるのは、分野は異なるものの、機械設計の基本知識など前職での経験が大いに役立っているということ。研修など教育制度も充実しており段階を踏んで業務を学ぶことができ、わずか2年という期間でスムーズに知識を吸収できたと実感しています。

設計で悩んだらすぐに実機で確認できる、エンジニアにとって恵まれた環境に驚いた。

YKKで機械設計に携わるようになって感じるのは、ものづくりへのこだわりの深さです。たとえば、私たち設計チームがいるスペースの隣に評価試験のルームがあって、設計で思い悩んだときなど、すぐに実機で確認することができます。また、試作部品の製作から機械の組立まで、設計者が携わる範囲もとても幅広い。多様な知識とスキルが要求されますが、それだけにものづくりの手応えも大きいと思います。
役職や世代の違いなど意識することなく一緒になってプロジェクトを進めていくオープンな雰囲気も好きですね。前職が長かっただけに転職には勇気もいりましたが、現在は最良の選択だったと感じています。

※インタビュー内容は取材時のものです。(2015年12月取材)